「その応対、大丈夫？」理学療法士のチャラい振る舞いの理由と患者の本音

実は患者さんや同僚からこのように思われていることがあるようです。

「元気」や「明るい性格」「親しみやすい」はリハビリにおいて重要です。しかし、度を超えると「チャラい」と思われてしまいますよね。

今回の記事内容

「なぜ理学療法士がチャラいと言われているのか？」
「同僚や患者さん達はどう思っているのか？」を解説していきます。

理学療法士がチャラい理由は？

職場に1人や2人いる「チャラい理学療法士」

参照資料：たまご絵日記２児の母ちゃん奮闘記（介護Remix ver）
参照資料：町で人気の整形外科に行ってみたら驚いた話
参照資料：整形外科になぜかチャラい兄さん

上記の資料（漫画）を見ていただくとチャラいPTのイメージがリアルに分かるかかと思います。

理学療法士がチャラい6つの理由

チャラい理由①：全体的に若い人が多い
チャラい理由②：女性患者さんの割合が多い
チャラい理由③：イケメン？が多くチャラく見える
チャラい理由④：体育会系の人が多い
チャラい理由⑤：髪型がチャラい人がいる
チャラい理由⑥：患者さんとフレンドリーになり過ぎてしまう

理学療法士がチャラい理由①：全体的に若いPTが多いから

年齢区分	男性会員数	女性会員数
21-25	12,466	9,391
26-30	18,600	12,811
31-35	17,334	9,911
36-40	11,150	7,421
41-45	8,486	5,736
46-50	5,409	3,048
51-55	2,786	1,648
56-60	1,682	795
61-65	622	127
66-70	270	39
71-75	113	10
76以上	62	8
平均年齢	34.8	33.8

理由の1つ目として、若いPTが多いため自由な雰囲気や言葉使いが「チャラさ」のイメージを作っている可能性があります。

理学療法士がチャラい理由②：女性患者さんの割合が多い

患者さんの男女比率は女性患者さんが多いという統計データが出ています。

平成 29 年(2017)厚生労働省患者調査の概況

男女比は6：4と言われています。

このように自ずと、女性患者と若い男性PTが接する機会は多くなり

と感じる事があるようです。

理学療法士がチャラい理由③：イケメンPT？が多くチャラく見える

実は理学療法士にはイケメンが多いと言われています。

理学療法士は運動経験のある20～30代の若い男性が多い。

また部活経験や厳しい実習で社会性が鍛えられているのでコミュニケーション能力に富んでいます。

・20〜30代　・体が引き締まっている　・コミュ力高い　・爽やか君

上記の条件が揃っていれば、顔は普通でもイケメンと見なされてしまうんです。

理学療法士がチャラい理由④：体育会系のPTが多い

理学療法士には、運動部出身「体育会系」の人が多い傾向があります。

体育会系の人の特徴は

・明るい、元気
・理屈より根性論
・自信に溢れている
・上下関係が大事

体育会系の人の独特な「ノリ」はチャラさの印象を与える原因となることがあります。

理学療法士がチャラい理由⑤：髪型がチャラい人PTがいる

髪型は職場のルールによって異なりますが

パーマ：OK
髪色　：明るすぎない茶髪

まで許容している職場が多くなっています。

また職場によっては髪型自由なところもあるなど、一般企業に勤めるビジネスマンより髪型ルールがゆるいためチャラさを感じてしまう事があるようです。

理学療法士がチャラい理由⑥：だんだん患者さんとフレンドリーになり過ぎる

医療の中でも理学療法士は患者さんと接する時間が長い職業です。

またリハビリ中は患者さんとコミュニケーションを積極的にとるので、だんだん患者さんとの距離が近くなっていく場合もあります。

患者さんとの距離感が無意識のうちに近くなりすぎてしまって、それ見た他の患者さんやスタッフが

と思われてしまうのです・・・

チャラいPTを患者さんはどのように思っているか？

ケース①チャラいPTを不快に思う
ケース②チャラいPTに親しみを感じる
ケース③チャラいのはいいけど最初くらいは敬語を使ってほしい

 ケース①: チャラいPTを不快に思う

って感じるている患者さんもいるみたいです。

医療機関には「安全・丁寧さ・真剣」さを一番に求めている患者さんは多くいます。

現役PTの方はチャラい雰囲気は患者さんを不快な思いにさせる事があるので注意しましょう。

ケース②: チャラいPTに親しみを感じる

リハビリ患者さんは心身共に疲弊している方も少なくありません。

そんな時にはチャラい理学療法士が心を和らげてくれることもあるようだよ。

 ケース③: チャラいのはいいけど最初くらいは敬語を使ってほしい

って思ってる患者さんが一般的かと思います。

慣れてきたら多少フランクな言葉使いでもいいけど。でも、最初はやっぱりプロとしての安心感がほしいと望む方がほとんどです。

チャラいPTを同僚達はどのように思っているか

どの病院・施設にも1人か2人いるチャラいPTのお兄さん。

1：ちょっと心配している
2：プロとしてどうなの？と不快に思う。

①チャラい同僚に対し、ちょっと心配している

チャラい対応を見て元気・明るさがある反面・・・

って心配に感じるかと思います。

職場の雰囲気によって肯定できるチャラさの度合いは違うかもしれませんが

活気と冷静のバランスは考えないとダメですよね。

②チャラい同僚に対し、プロとしてどうなの？と不快に思う。

チャラい同僚を見ていてプロフェッショルとしてどうなの？

と感じるPTも少なくないです。

理学療法士として患者さんに真摯な態度や、専門的な知識の伝達は大切です。

軽い振る舞いの横で、同僚のPTが患者さんと深刻な話をしている場合もあります。

このように空気を読めずに「チャラいノリ」で振る舞う理学療法士は嫌われます。

職場全体にチャラい雰囲気が蔓延している場合には

カジュアル過ぎるコミュニケーションが蔓延している職場にストレスに感じる場合もありますよね！

そのような場合は職場を変えてみる事を検討して良いかと思います。

関連記事

理学療法士がチャラいと見なされないよう注意するポイント

理学療法士がチャラく見られないように注意は必要です。

例えば「部下の態度がだんだんチャラくなってきた」このようなことはよく起こり得ることです。

後輩指導として「チャラく見られないよう」以下の点を注意していくことがポイントかと思います。

・髪型､服装など身なりを整える
・言葉使いがフランクになりすぎないように注意する
・仕事に対し真摯に取り組む
・プライベートと仕事を切り替える

髪型､服装など身なりを整える

髪型は個人の自由ですが、職業上の尊重とプロ意識を示すために、清潔感のある適切なスタイルを選ぶことが重要です。

職場での服装は、ケーシーやスクラブなど専門的な衣服を正しく着こなすことでしっかりとしたプロフェッショナルの印象が得られるかと思います。

言葉使いがフランクになりすぎないように注意する

コミュニケーション能力は確かに重要ですが、適切な距離感の維持も同じくらい大切です。

患者さんや同僚との良好な関係を築くためには、それぞれの関係性を尊重した態度を心がけましょう。

仕事に対し真摯に取り組む

自分の仕事に誠実に取り組む姿勢は、他人からの評価を高め、プロフェッショナルとしての信頼を築く上で非常に重要です。

特に理学療法士として患者さんに対するケアには、細心の注意と専門的な知識が求められます。

患者さんに対する思いやりと誠実な対応を心がけることが、理学療法士として成功するための鍵となります。

プライベートと仕事を切り替える

プライベートではリラックスして少しチャラく振る舞うのもありかと思います。

しかし仕事では全く異なる姿勢が求められます。職場では真摯な態度に取り組み、専門性と誠実さを発揮することが重要です。

オフの時間は自由に楽しみ、オンの時間はプロフェッショナルとしての責任を果たしましょう。

まとめ

イメージの通りチャラい理学療法士は一定数います。

結論
どの職場にもチャラいPTは1人や2人いる事が多いということです。

ただそんな彼らも根は真面目な方が多いのも事実で「患者さんを良くしたい」と思っていまし

キャリアを積むことで、「落ち着きと情熱」を併せ持つ素晴らしいPTに変貌を遂げる時が来るかもしれません。

リハビリの責任者が方向性を示し・スタッフのマネジメントをしていく事が大事

大事な事は職場の雰囲気や方向性を示していくのは「リハビリの責任者」の仕事です。

リハビリの責任者が機能しているのか？

チャラさを（そのPTの良さ）をどこまで許容するのか！
元気・明るさと冷静さのバランスをどうするか？

チャラい人だけでなく、色々な人柄のスタッフがいるのが普通の職場です。

リハビリの責任者が方向性を示し・スタッフのマネジメントをしていく事が運営には不可欠で、「良いリハビリ室の条件」というのが結論です。