デイサービスでの働き方Q&A 理学療法士・作業療法士の役割とは?

PT・OTってデイサービスでどんな仕事するんだろう?

デイサービス(通所介護)は介護保険系のリハビリサービスです。

PT・OTの経験や技術を必要としている分野です。

この記事のテーマ

デイサービスでの理学療法士・作業療法士の役割や仕事内容、待遇面について解説していきます。

目次

デイサービスでの理学療法士・作業療法士の役割とは?

デイサービスと言っても施設によってサービス内容は様々です。

サービス内容は機能訓練などのリハビリや食事、入浴、レクリエーションなどの介護サービスなど施設によって様々なんです。

基本、PT・OTが活躍するのはリハビリ特化型のデイサービスになります。

または支援を必要とする就学児童のための福祉サービスである放課後等デイサービスです。

リハビリ特化型デイサービスでの役割は?

リハビリ特化型デイサービスは退院後のリハビリの受入先としてや、高齢者の社会的コミュニティー、社交場として、また定期的に外出する事で規則正しい生活リズムをサポートするなど、いろいろな役割を担っています。

特に理学療法士・作業療法士に期待される役割は以下になります。

個別機能訓練

利用者のニーズや身体機能やADL、家屋などの状況も考慮して機能訓練を実施します。

マシーン・有酸素トレーニング

マシーンやトレッドミル、エルゴメーターなどを導入している施設も多くあります。

負荷が適切なのかを身体状況を確認した上で設定していきます。

集団体操

集団体操は身体機能やリズム感の維持と向上を目指します。

また他の利用者と共に体操を行うことで利用者同士が励まし合うなどコミュニケーションをとる機会にもなります。

放課後等デイサービスでのPT・OTの役割は?

対象となるのは6歳〜18歳までの未成年者

学校の授業終了後から具体的な活動が始まります。

放課後等デイサービスでの理学療法士・作業療法士は次のような児童の発達支援を行います。

  • 個別機能訓練の立案
  • 歩行や立ち上がりなど基本的動作訓練
  • ADL訓練
  • 保護者やスタッフへ支援方法のアドバイス

児童福祉分野となるため、特にOTの専門的な知識や経験が重宝されます。

社会的な交流や様々な学習、言語訓練などST分野も必要とされています。

デイサービスで働くPT・OTの色々Q&A

はじめてデイサービスで働く場合、不安な事や疑問も多いよな・・・

Q1:デイサービスでのPT・OT給料は?

A:デイサービス給料相場は年収380万〜500万円

※経験年数や役職によって給料は違います。

その他にレア求人があるのはご存知でしょうか?

管理職募集の場合は500万円を超える求人もたまに見かけます。

さらに600万円以上に目指したい方は多店舗展開しているデイサービスの幹部候補への転職1択です。

参照:PT.OT.ST-NET

へー経営幹部への道もあるんだ❗️

Q2:デイサービス勤務の1日のスケジュールは?

A:デイサービスは半日型(2部制)と1日型があります。

Q:半日型(2部制)のスケジュール

半日型(2部制)の特徴は、午前・午後と半日単位での利用者が入れ替わるのが一般的です。

また食事と入浴介助がないのが特徴。

比較的介護度の少ない方が運動目的や仲間とのコミュニケーションを楽しみに来所される方が多いです。

Q:1日型デイサービスのスケジュールは?

1日型の特徴は、食事と入浴介助がサービスに含まれていることです。

食事介助や入浴介助もPT・OTがやるの?

そこは介護職員が在籍しているから、大丈夫。

Q3:デイサービス勤務はブランクあっても大丈夫?

A:PT・OTのデイサービス勤務はブランクがあっても、比較的仕事しやすい環境が多いです。

求人要項にブランクOKとあるところも多いです。

一番は応募前に施設見学したり、問い合わせてみるのが良いでしょう。

Q4:デイサービス勤務でPT・OTも送迎やるの?

PT・OTも送迎をする施設が多くあります。

ドライバー専門の職員がいる施設もありますが、急な休みで送迎人数が足りないなど日常的に起こりうるため、送迎業務はあると考え入職したほうが良いです。

Q5:PT・OTのデイサービス勤務のメリットは?

A:①利用者さん生活レベルの問題にアプローチできる

病院でのリハビリは退院までがゴールになる事が多いです。

退院後の患者さんの状態を見る機会は少ないですが

デイサービス勤務では利用者さんのリアルな生活の悩みやに直面する機会が多くあります。

生活レベルの問題をリハビリで解決できる経験は大きいです!

A:②利用者さんやご家族に喜んでいただける

リハビリによって利用者さんの目標が達成できたり、気持ちが前向きに変化することでご本人やご家族に直接「ありがとう」の言葉をいただける場面が多くあります。


「この感謝の言葉が一番のやりがい」という人も多いのがリアルな声です。

A;③介護保険サービスについての知識が深まる

病院勤務ではあまり意識しませんが

「介護報酬のコストの取り方」や特定の条件を満たすことで得られる「加算」について詳しく知る事ができます。

口腔機能向上加算
個別機能訓練加算
運動器機能向上加算
・・・などなど

またサービス担当者会議で他職種連携する中で、介護保険サービスについて詳しくなる機会が多くあるのでキャリアのプラスになります。

Q6:PT・OTのデイサービス勤務のデメリットは?

A:①治療技術やスキルが向上しにくい

デイサービスでは自分の治療方法に気をかけてくれる存在はあまりありません。

アプローチが単一的になりやすい環境なんです。

治療技術やスキルにこだわりたい方は

職場で定期的に勉強会をしているか?など確認してみましょう。

外部の勉強会の参加など、介護業界以外とのつながりを持ちましょう。

A:②介護施設以外に転職しにくい可能性がある

新卒で介護施設に就職してしまうと、その後病院勤務がしにくくなります。

なぜ?病院勤務しくくなるの?

・最新の医療情報に触れていないと、気遅れしてしまう。

・病院勤務の他職種連携ができるか心配。

・術後のリハなどができるか心配。

介護施設から病院への転職ができないというわけではありませんが、経験したことのない仕事が多くて困ることもあるようです。

A:③ 幅広い年齢層や疾患をみる機会がない

デイサービスでは基本的に高齢者に対するリハビリなので

病院のようにさまざまな疾患、年齢層を経験できますがデイサービスではそれができません。

こんなデイサービスはやめておけ!

スタッフの人数が足りてない施設はやめておけ!

施設にもよりますが、機能訓練指導員やスタッフの配置が少ない場合もあります。

そうなると一人でたくさんの利用者を担当しなければいけないので疲弊します。

またスタッフが少ないと、利用者さん全体に目が行き届かないので転倒などの事故リスクが増えます。

こういった状況を経営陣が改善してくれないと、職場はカオス状態になるのでやめておいた方がいいです。

スタッフ配置の目安は「3:1」

利用者3人に対し1人のスタッフを配置する事で、全体に目が行き届きスムーズな運営になるという目安です。

見学の際に利用者に対してのスタッフ割合は必ず聞いておきましょう!

なんでもやらされる施設はやめておけ!

PT・OTが機能訓練指導員としてデイサービスに入職したものの、食事介助のみならず、トイレ介助、入浴介助さらに送迎などやらされる職場もあります。

そうなると本来の仕事であるリハビリに集中することはできません。

餅は餅屋!『分業』は大事!

施設見学時にちゃんと職種ごとの分業ができているか確認しましょう。

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