理学療法士の面接対策はこれ！面接官が教える【質問＆回答例あり】

あなたは面接対策していますか？

転職活動をしている理学療法士の方で避けて通れないのが面接です。

面接は緊張しますよね！

どんな方でも緊張するので事前に面接対策をしておいた方が、本番の緊張は少なくなります。

というのも・・・

面接では定番の質問が必ずされるので、事前に答えられるようにしておくと緊張が和らぎ、うまくいきます！

（※この記事はクリニック転職を4回経験し、現在はクリニックのリハビリ室責任者兼、採用人事を担当している理学療法士が執筆しています。）

面接対策その1（面接の定番質問と流れをおさえる）

面接には定番の型があります。

この定番の型はどこの病院・施設でもほぼ決まって同じといっていいんです！

面接の定番型はこんな感じになります。

応募先によっては「履歴書・職務経歴書」を見ながら、内容に沿って質問したり

「勤務条件についての質問」が入ったりしますが

どの面接でも8割程度は上記の流れで質問されるので、「質問に対する答え」を用意しておくと落ち着いて答えることができます。

理学療法士の面接対策その2（質問集＆回答例）

ここからは定番の質問と回答例について解説していきます。

自己紹介系の質問

Ｑ.「自己紹介をお願いします」
Ｑ.「これまでの職務経験・経歴をお聞かせください」

回答例

A. 本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○（氏名）と申します。
これまでは総合病院の回復期のリハビリテーションに5年間従事してまいりました。
主に整形外科疾患の患者を担当しており、特にTHA・TKAの術後100症例程のリハビリ経験を積むことができました。
他にも、整形外科術後の患者様を多く担当してきましたので、貴院でもこの経験を活かし即戦力になれるのではないかと考えております。本日はよろしくお願いいたします。

「簡潔に話すスキルがあるか把握したい」「話しはじめの雰囲気作りをしたい」といった意図があります。

Point

• あなたの基本情報となる部分を1～2分で簡潔に説明します。
• 簡単な職務内容と経歴を交えて説明しましょう。

転職・退職理由についての質問

Q.「前（今）の会社の入社を決めた理由は何ですか？」
Q.「転職を決めた理由は何ですか？」

回答例①

 A.　今までの勤務の中では申し送りの書類作成業務や多職種との連絡業務に多くの時間を費やしており、改善案を上長に提案したのですが、受け入れられませんでした。自分自身のこれからのキャリアを考えたうえで、もっと臨床業務に使える時間が必要であると考え、転職を決意しました。

回答例②

A.　現在の病院では、退院後の患者様のフォローまでは求められない環境でした。退院後に帰宅した患者様のフォローまで考えてリハビリを行える環境で経験を積みたいと考え、転職を決意しました。

「転職理由が当院（当社）で改善できるかどうか」「同じ理由でまた退職してしまう可能性はないか」を把握するためです。

Point

• 誠実に回答する

前職になにかしらの不満があるから転職するということは面接官も理解しています。しかしネガティブが先行して愚痴だけにならないよう気を付けてください。

志望動機についての質問

Ｑ.「当院（当社）を志望した理由は何ですか？」

回答例

A.　これまで回復期の整形外科疾患を担当することが多かったこともあり、今後のキャリアを見据えて、整形外科クリニックで運動器疾患に特化してリハビリを提供したいと考えるようになりました。事前の施設見学の際に貴院では院内での教育体制が整っている点と、近隣の総合病から術後のリハビリ目的で来院する患者様が多いことを知りました。
自分のこれまでの経験を活かしながらステップアップしていき、地域医療に貢献したいと思い応募しました。

面接官が志望動機を聞く理由は主に、「自社（自院）に対する応募の熱意」「長く働いてくれそうか」「自社（自院）に対しての研究はされているか」を確認する目的があります。

Point

• 応募理由に説得力を持たせる
• 熱意を伝える

事前に施設見学して、決めたという点は説得力になります。
後は、貴院（御社）で働きたいという熱意が面接官の心を動かします。

自己PR（経験・実績・スキルについて）

Q. 今までのご経験を交えながら、自己PRをしてください。
Q. あなたの業務上の強みを教えてください。

Point

前職の経験は大きな自己PRの要素になります。
また、前職に限らず「認定理学療法士などの資格」「社会人経験で学んだ事」「根気強く継続している事」などはPR要素です。できれば客観的に分かるように数値などを盛り込むとより面接官に伝わりやすくなります。

面接官が自己PRを聞く理由は「自社（自院）で求められる人材かどうか」をイメージするためです。これまでの回答をふまえて、総合的に判断するための質問になります。

逆質問（面接官への質問）

Q. 何か弊社に対して質問はありますか？
Q. 最後に質問があればどうぞ。

回答例　①

A. 入職後、すぐに担当する患者様は決まっていますか？

回答例　②

Ａ．入職までに勉強しておいた方が良い事があったら教えていただけますでしょうか？

面接官が逆質問をする理由は主に、「自社（自院）に入職意思は強いのか」「応募者が入職にあたっての悩みはないか確認する」ためです。

Point

• 必ず何か質問する
• 待遇や福利厚生についてばかり質問しない

逆質問の内容が選考結果を大きく左右することはないのですが、必ず何か質問するようにしてください。面接官は質問の有無や内容によって「本当にウチに興味を持っているのか」「入社意思は強いのか」を最後にチェックしています。

理学療法士の面接対策その3（最低限クリアすべき身だしなみのポイント）

面接の身だしなみってどれくらい考えてますか？

髪色やメイク、服装なんかは考えてけど・・・

面接対策③では身だしなみをはじめとした面接マナーについて解説していきます！

そんな方は面接での身だしなみを今一度チェックしてみましょう！

スーツにシワやほつれがなく折り目がしっかり付いていること

何度もスーツを着回していると、スーツにシワが付いたりほつれができたりします。

また、前回スーツを使用した後に適当に保管していると、変な折り目が付いてしまったり、元々の折り目が薄くなってしまうということもあります。

ちょっとした違いではありますが、そういったスーツを着ていると清潔感がなく見えて印象がかなり悪くなってしまうのです。

転職活動や施設の見学の際に何度もスーツを着る機会があるかと思いますが・・・

可能であればクリーニング、もしくはアイロンをかけたスーツで面接に臨むようにしましょう。

ネクタイの結び方と仕上げ方

ネクタイの結び方が苦手という男性も多いかもしれませんが・・・

好印象を与える為にもしっかり綺麗に結べるようにしておきたいところです。

一般的な結び方としては、クラシカルな「ウインザーノット」が無難ですが、プレーンノットでも上手に結べていれば面接官もそれほど気にはならないはずです。

ネクタイの結び方を練習しておくことも重要ですが、

何よりも重要なのは結び目の位置を下げないということです。

「指1本分くらいなら大丈夫だろう」という安易な気持ちでネクタイを緩めてしまうのはNGですよ。

ネクタイの結び方は「ウインザーノット」か「プレーンノット」で練習しておく

ネクタイの結び目をしっかりと首元まで上げる

男性が注意すべき身だしなみ

ヘアスタイル

寝癖が付いているなど言語道断ですし

極端な明るい茶髪や襟足が伸びていたりするのも印象を悪くしてしまいます。

ヒゲ

男性の場合、髭は注意が必要です。

コロナ鍋でマスク着用とはいえ無精ひげのまま面接に行く人はいないかと思いますが

そり残しがあるようでは「気も緩むもの」なので注意しましょう。

腕時計

転職の面接では、腕時計はつけたほうがいいと言われています。

ビジネスシーン＝腕時計というイメージが根強く残っているからです。

もちろん腕時計をしていなかったからといって、マイナス評価になることはありませんが、持っているのであれば着用するのがベターです。

女性が注意すべき身だしなみ

ヘアスタイル

髪の毛が長い女性はしっかりと束ねて清潔感を出さなければなりません。

髪色

髪色は、黒もしくは暗めの茶色が無難です。明るい髪色や派手な髪色は、不真面目な印象を与えてしまう場合があります。

メイク

女性のメイクも、あまり濃すぎると身だしなみとしてはNGとなってしまいます。

かといってノーメイクもNGなので

薄めのナチュラルメイクで面接に臨みましょう。

ピアス・イヤリング

つける場合は小ぶりでシンプルなものを選びましょう。

大ぶりなものや派手なデザイン、揺れるタイプはＮＧです。

指輪

目立つファッションリングをつけるのはNGです。

既婚者が結婚指輪をつけていくのは構いません。

ネックレス、ブレスレット

ネックレスをつけるのであれば、シンプルなデザインのもので

例えば、小ぶりな一粒ダイヤを使ったものなどにしましょう。

ブレスレットの着用は控えたほうが無難です。

理学療法士の面接対策その4（面接でのＮＧ行動を知る）

理学療法士の方で意外と「面接における細かなルールまでは覚えない」という人も多かったりします。

名前を呼ばれたら面接室に入室して「よろしくお願いします」と言って「どうぞ」と言われたら座るという程度は頭に入れているはずですが・・・

細かい所作についてはあまり気にしないものです。

しかし、本来面接には細かなルールがあり、そのルールをチェックしている面接官もいるこもしれないので

この際に頭に入れておきましょう！

面接の待機姿勢

面接を受ける際、面接会場に入ると、待機場所に案内され名前が呼ばれるまで座って待機することが多かったりします。

実際にはまだ面接は始まっていないわけですが、面接を受ける病院・施設の社員に見られる可能性がある以上、この時間もしっかり意識を高めておくことが重要です。

つい油断して姿勢悪く座ってしまったり、スマホをいじってしまう人がいますが、

これらの行動は完全にNGです。

面接会場に入ったら（面接会場周辺でも）、採用側の社員に見られている意識を持ちましょう。

待機する時は背もたれに背中を付けずに姿勢良く座り、スマホは電源を切るかマナーモードにして無駄に操作しないようにしましょう。

ノックの回数

自分の名前が呼ばれたら「ノックをしてから入室する」ということはわかっている人も多いのですが、「ノックの回数」まで意識が回っていない人も多かったりします。

とても多いのが、「コン！コン！」と2回ノックをしてしまう人です。

実はこの2回という回数は、「トイレをノックする時の回数」なのです。

入室をする際は、必ず3回はノックするようにしましょう。

入室時のドアの締め方

面接室に入室すると、面接官の顔が見えるので、一気に緊張感が高まってしまいますよね。

入る前は「ドアもしっかりと振り向いてゆっくり閉める」と意識していても、緊張から後ろ手で締めてしまう人も多いものです。

必ずドアの方に向き直して閉めるようにしましょう。

カバンと手の置き方

案内された椅子の横に立ち、「○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と言って着席を促されてから「失礼いたします」と着席をするというのは多くの人が意識してできるものです。

しかし、意外にできていないのが、「カバンの置き方」や「手の置き方」です。

カバンに関しては、面接官が置き場所を指示してきたならばその場所に置きますが

それ以外では「椅子の横」に置きます。

決して持ったまま面接を受けたり、足の間に挟むように置いたりしないようにしましょう。

また、手の置き方は、挨拶をする際なども「右手が下で左手が上」になるように重ねるようにしましょう。

細かいことですが、相手に対して敵意がないことを示す動作（刀を持っていた時代の名残りで、右手を下にすることで咄嗟に刀を握れない＝敵意がないことを示す動作）と言われています。

面接後の挨拶

一通り面接が終わり、面接官から体質を促されたとしても、まだ気を抜いてはいけません。

まずは座ったまま「本日はお時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝えます。

このまま立ち上がって退室してしまう人もいますが、必ず立ち上がってからもう一度お辞儀をするようにしましょう。

退室時の行動

面接室から退室する際も、必ず一度面接官の方へ向き直して「失礼します」と言ってお辞儀をします。

ドアを閉める際もゆっくりと静かに閉めるようにします。

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