スポーツ分野に携わりたい理学療法士の方へ!「方法や報酬など」徹底解説。

PTとしてスポーツ分野に携わるにはどうすればいいのかな?

理学療法士の方で「スポーツ分野に関わって仕事をしたい」という方は意外に多いのではないでしょうか?

しかし「スポーツ分野で仕事するためにはどうしたら良いのか分からない。」「スポーツ分野で働いた場合の給料がどれくらいもらえるかわかないと」言った理由で足踏みしてしまう方もいるかと思います!

今回の記事でわかること!
  • PTが実際にスポーツに関わるにはどうしたら良いか?
  • スポーツ分野で理学療法士ができることは何か?
  • スポーツ分野の仕事は報酬がどれくらいか?

このような疑問にお答えしていきます。

(※この記事は日本代表レベルのアスリートのリハビリ、トレーニング経験もある理学療法士が執筆しています)

目次

スポーツの分野で理学療法士に求められることは?

スポーツと一言で言ってもたくさんの競技がありますが、プロ・アマ問わず選手の共通の思いがあります。

それは・・・

「上手くなりたい!」「強くなりたい!」ということです!

アスリートは日々パフォーマンスの維持・向上のため頑張っています!

がむしゃらにトレーニングや練習をしているわけではないんです!

上記の図はパフォーマンスピラミッドと呼ばれており、アメリカの理学療法士であるグレイ・クック氏が提唱した考え方です。

身体の基礎がしっかりしているから動きやパフォーマンスが向上し、スキルアップに繋がるイメージです。

理学療法士は基本的にはピラミッドのベースとなる「ケガの予防」や「競技復帰のリハビリ」の部分に携わることができます。

しかし、現実には上記のピラミッドのようにキレイに役割分担できているようなチーム組織はそうはありません。

スポーツ現場ではPTも必要に応じて、トレーニング指導や競技中のケガの対応などマルチなスキルが必要になってきます。

理学療法士がスポーツ現場で求められるのはリハビリだけ?

病院勤務の理学療法士の方で既にスポーツ選手のリハビリに携わっている方がいるかもしれません。

ですが、スポーツ現場で理学療法士に求められることはリハビリだけとは限りません。

  • スポーツ外傷・障害の予防
  • スポーツ現場における救急処置
  • アスレティックリハビリテーション
  • コンディショニング
  • トレーニング
  • 測定と評価

一般的なPTの教育課程にない項目が多いな!

そうなんです!スポーツの現場に出るのであれば、新しく修得しなければいけない事は多いです。

病院では必ず医師が先に診断し処置してくれるので、自ら判断し対応しなければならない場面はさほど多くないですが、スポーツの現場では自分で判断をして対応しなければならない場面がたくさんあります。

ですので、スポーツ現場に出る事を見据えている方は上記のようなスキル修得を目指しましょう。

理学療法士としてスポーツ分野に携われる環境は?

理学療法士がスポーツ選手にかかわれる環境は意外と多くあります。

  • プロスポーツチームに所属する。
  • スポーツ選手に特化している病院に所属する。
  • アスリート対応の整形外科クリニックに所属する。
  • 地域のスポーツ団体のサポートをする。

プロスポーツチームに所属する。

数年前からJリーグやプロ野球のチームが理学療法士を雇用するケースが増えてきています。

PT求人募集とかしてるの?

プロチームなど募集はほとんどされず、縁故採用が多いとされていますが・・・

以外かも知れませんが、チームの公式HPやTwitterなどで募集要項が出ていることがあります。

気になるチームのHPやSNSもチェックしてみましょう。

スポーツ選手に特化している病院に所属する。

スポーツ外来と称して病院は全国にあります。

また選手がケガなどで手術が必要な場合、競技レベルの高い選手であれば、あるほど知名度のある医師に執刀をお願いする傾向にあります。

千葉県にある船橋整形外科

埼玉県にある川口工業総合病院

などは関東では有名なスポーツ選手がよく来院する病院ですので、こういった病院に入職できればアスリートのリハビリができるチャンスがあるかもしれません!

アスリート対応の整形外科クリニックに所属する。

整形外科クリニックには年齢も競技レベルも様々なスポーツ選手が来院されます。

特にスポーツクリニックを称している病院は名前の通りスポーツ選手のリハビリに力を入れています。

クリニックで色々なスポーツ選手のリハビリを経験しながら、自分が将来携わりたいスポーツジャンルを絞っていくのも一つかと思います。

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OT:10、000件
ST:6、300件

地域のスポーツ団体のサポートをする。

中学・高校の部活やクラブチーム、社会人チームでトレーナー活動をしている理学療法士もいます。

自分が学生時代に所属していたチームなどは、比較的にトレーナーとして受け入れてもらいやすいかと思います。

スポーツ分野に携わりたい理学療法士が併用して持っておきたい資格は?

  • AT
  • NSCA(CSCS、CPT)
  • NASM(CES)
  • JATI(ATI)

上記の資格を併用してもっているといいですね!

なんか呪文みたいなローマ字資格ですが、簡単に説明するとスポーツトレーナー系の資格です。

こういった資格を持っていると採用の時に優遇されます。

AT(アスレティックトレーナー)

アスレティックトレーナー(以下:AT)の資格は3つの団体がそれぞれ認定資格を出しています。

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー:JSPO-ATNPO
  • NPO法人 ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会 認定アスレチック・トレーナー:JATAC-ATC
  • NATA-BOC公認ATC (アメリカ国家資格)

それぞれ資格取得のための要件があり、難易度も異なります。

NSCA(CSCS、CPT)

NSCAという団体の認定資格の中にCSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)とNSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)があります。

NSCAの資格者は2021年6月現在、全世界で延べ55,000名を超えていて世界的に有名な団体の資格になります。

NASM(CES)

NASMはアメリカのパーソナルトレーナーの教育団体で、認定資格がCESになります。

CESはアスリートの機能改善、また障害予防に必要なエクササイズやスキルを持った資格になります。

NATA(ATC)

NATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)公認のアスレティックトレーナーの資格のことで、数あるトレーナー資格の中で最難関と呼ばれています。

資格取得にはそれぞれ難易度が異なるので、よく調べてから取得を検討してみましょう!

理学療法士のスポーツ分野における賃金について

スポーツ業界における報酬は確立されたものがなく、は様々です!

なぜなら、競技によって強化費の予算もバラバラだし、トレーナーを雇用する文化なども様々だからです。

野球やサッカーのようにプロチームがあり、尚且つ人気のスポーツはそれなりに多くの資金がありますが、

例え、オリンピック種目であってもマイナースポーツでは予算が限られてきます。

プロ野球・J1プロサッカーチーム所属の理学療法士の賃金は?

チームにより年収は一概には言えませんが「推定で年収300万~1,000万円」と言われています。

さらに、ほとんどのスタッフは選手同様に1年契約で、個人事業主になります。

社会保障や福利厚生はなく、国民年金に加入することになります。

トレーナー活動を行っている方の賃金は?

日本スポーツ協会が2018年に実施した「トレーナーの実態調査」の報告を参考にしました。

こちらがトレーナー活動を行っている方(回答者729名)の賃金の分布図になります。

公益財団法人日本スポーツ協会 第一回 日本のトレーナー実態調査(2018年)

上記の表は専業だけでなく、兼業でレーナー活動している人も含まれていますが、年収100万円以下の報酬でトレーナー活動を行っている方が4割弱ですが

トップのトレーナーになれば年収1000万以上も夢ではありません!

まとめ

今回はスポーツ分野に興味のある理学療法士に向けて、スポーツ分野への携わり方や、トレーナー活動の実態について少し触れていきました。

実はというと、私(執筆者)が理学療法士を目指したきっかけは「スポーツ分野に携わりたい」という理由からでした。

PTで「スポーツ診たくて資格をとった」という方、意外と多いのではないでしょうか?

しかし日々の業務に追われて、学生時代に描いた夢を達成できていないPTの方もいるかと思います!

そんな方でも、まだまだ遅くないですよ!

紹介してきたように理学療法士としてスポーツ分野に関わる道は色々あります。

行動して共々、悔いのないPT人生送りましょう!

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