転職しよっかな・・・
理学療法士の方で「転職に迷っていたり」「PTとしてのどういったキャリア進もうか?」
迷っている方はいませんでしょうか?
今回紹介する「転職2.0」は上記のような方の道しるべになる1冊です。
これからの時代に合った転職の考え方を知る
人生のキャリアプランの考え方を知る
具体的なキャリアアップの戦略を知る
これまでは、「理学療法士という資格」に守られて
仕事には困らない時代が続いてきましたが・・・PTの大飽和時代を迎え、
僕達もキャリアについて真剣に考える時代がやってきてます。
残念ながら、これからの時代は同じ職場で安定して一生働ける環境はそうそうありません。
これからの時代を生き抜くために一緒に本書の内容を勉強していきましょう。
※今回の記事は「転職2.0」を参考著書にさせていただき「理学療法士」の働き方を掛け合わせて解説していきます。
【序章】我慢しながら働く時代は終わった。
理学療法士はもともと、一生同じ職場で働く人は少ない印象ですが、
一般のサラリーマンの世界でも転職を4回以上する時代がやってくるとのことです。
その理由として、本書では次のように書かれています。
ポスト終身雇用時代の今、会社があなたを一生守ることはありません。そこに労働人口の減少も相まって、個人と会社の立場は逆転。会社に握られていたキャリアの意思決定権は個人のもとに戻り、自分次第でキャリアも働き方も選べる時代になったのです。
転職2.0より
僕達、理学療法士も「病院・施設」の歯車のようにあくせく働くのではなく
キャリアアップのためにもっと自由に働こうよ!
ということです。
転職の思考を「1.0」⇒「2.0」にアップデートせよ
企業も終身雇用が崩壊し、
世の中には新しいテクノロジーもどんどんリリースされていきます。
リハビリ業界ではPTの飽和状態や法改正により、これまで安定して働けていた分野に別れを告げなければいけない事態になるかもしれません。
時代に適応するためには、転職に対する考え方を変える必要があります!
本書では、「転職1.0」から「転職2.0」にアップデートする必要がある表現されています。
「転職1.0」と「転職2.0」の違いについて、本書では次のように書かれていいます。
転職1.0 | 転職2.0 | |
目的 | 1回の転職の成功 (転職=目的) | 自己の市場価値観最大化 (転職=手段) |
行動 | 情報収集 | タグ付けと発信 |
考え方 | スキル思考 | ポジション思考 |
価値基準 | 会社で仕事を選ぶ | シナジーで仕事を選ぶ |
人間関係 | 人脈づくり (狭く深く) | ネットワークづくり (広くゆるく) |
上記の内容について詳しく説明していきます。
【転職の目的】自分の市場価値を高めるために転職せよ
転職1.0:「1回の転職での成功」を目的とする
転職2.0:転職を「自己の市場価値最大化のための手段」と考える
転職1.0時代の転職の目的
一昔前は多くの人は終身雇用制のもとで働き、
一部の人が人生のうちに一回くらいは転職することがある程度でした。
そして、転職における最大の関心事は名前の通った良い会社に転職できるかどうかでした。
転職2.0時代の転職の目的
会社も終身雇用が難しくなってきている中、転職は目的ではなく、
「株式会社俺」の市場価値を上げる手段であるとのこと!
株式会社俺??
“俺らしく”“私らしく”キャリアアップして、「自分の市場価値」を高めていくってことだよ。
「自分の市場価値」ってどうやって高めていくの?
そのために「転職」するということか。
「株式会社俺」の市場価値を向上していく1つの手段が転職ってことだね。
理学療法士の業界に当てはめると、「いつまでに」「どんなスキル」を手に入れたいと明確にして、
それができる病院・施設を探して転職する。
希望が叶ったら次に欲しいスキル・経験を求めてまた転職といった形で、「株式会社俺」の市場価値を最短で最大化していくことが転職2.0時代の転職目的ということです。
【転職でとるべき行動】タグ付けして自分の希少価値をアピールせよ
転職1.0:「情報収集」をする(転職サイトなどの間接情報のチェック)
転職2.0:「タグ付けと発信」をする
転職1.0時代の転職でとっていた行動
転職1.0時代に重視されていたのは情報収集です。
情報とはいわゆる転職サイトや転職エージェントから得られる情報です。
転職情報は一昔前に比べて内容が向上していて、
今でも情報収集することは転職には有効な手段ですが・・・
そう言った「情報」も転職サイトや転職エージェントの人が入手してきた情報なので
その病院・施設で働いている人からの一次情報と比較すると
間接的な情報になるので何らかのバイアスがかかっていると考えられます。
転職2.0時代に転職でとるべき行動
転職2.0で重視されるのが「タグ付け」と「発信」です。
タグ付けって?
タグとはインスタの投稿につける#(ハッシュタグ)をイメージしてください。
ツイッターやInstagramの投稿に#ハッシュタグがつけるメリットは、
といった双方にメリットが現れます。
転職における「タグ付け」とは、働く個人にタグをつけるということで、
キーワードで自分のスキルや人間性をイメージさせるためのタグということになります!
そうすることで、ツイッターやインスタと同じように
個人にタグを付ければ、他人から認知してもらいやすくなります。
本書で紹介されていた、ロールモデルをもとに具体的に#をつけてみましょう。
「31歳男性Aさん。平均的な偏差値の私立大学出身。1年の就職浪人を経て23歳で入社したのがエンジニアを派遣する中小の人材派遣会社。そこで法人営業経験。営業相手は主に中小企業。6年ほど勤務した後27歳で現在の中小自動車部品メーカーへと転職。現在4年目で法人営業部所属。営業先は同じく中小の自動車部品メーカー営業。成績は部内で中間位。」
転職2.0より
ここでタグは大きく分けて、「ポジション(役割)」、「スキル」、「業種」、「経験」、「コンピテンシー」のくくりで分類が可能です。
「ポジション」
Aさんの場合、法人営業というポジションをタグ付けすることができます
#法人営業
「スキル」
スキルを想起させる語句がなかったので、営業に必要な提案・プレゼンテーション能力を載せてみましょう。
#提案・プレゼンテーション
「業界」
業界のタグで言えば「自動車業界」となります。
#自動車業界
経験
#中小企業営業10年
コンピテンシー
コンピテンシーって何・・・
例えば、
自己認知能力
第一印象度
プレゼンテーション力
素直さ
目標達成への執着
チャレンジ精神
チームワーク
業務遂行力
戦略志向
情報収集力、情報整理力
指示・統率力
といった項目が当てはまります。
これを踏まえてAさんのタグ付けをまとめると・・・
#法人営業
#提案力
#自動車業界
#プレゼンテーション能力
といった感じになります。
#を付けてみるとAさんがどういうビジネスマンかすっきりイメージできます。
ちなみに、「掛け合わせる項目のレアさ」「掛けあわせる項目の熟練度」「掛ける項目が多さ」があると、
「市場価値が高い人材」と評価されますね。
上記のように自分をたな卸ししてタグ付けしてみましょう。
そして「市場価値」「希少性」の高い人材へキャリアアップ道を考えましょう。
少しレベルが高いですが、
タグ付けしてTwitterやインスタなどで発信すれば、病院・施設の採用担当から逆に見つけてもらえるメリットもでてきます。
これからの時代は個人の発信がどんどん盛んになるので
いい人材はスカウトされる時代になっていくことも予想されます。
ヘッドハンティングですね。
(記事の執筆者)の#を付けてみた。
#理学療法士
#整形外科
#訪問リハビリ
#通所リハビリ
#運動器スキル
#スポーツトレーナー
#情報発信
#セミナー運営
#管理職
#部署立ち上げ
#クリニック立ち上げ
#プレゼンテーション能力
#忍耐力
#チャレンジ精神
欲張っていっぱい書いちゃいました。
あらためて見ると一貫性がなく乱雑なタグ付けですね・・・
そして、実際に自分に#をつけてみて思ったことが2つ出てきました。
それは「汎用性をアピールするか」「専門性(特化スキル)をアピールするか」です。
どっちもありだと思いますが、
将来なりたい自分像をイメージして戦略的に「どんなタグを付けるのか」を意識しようと思いました。
【キャリアアップ戦略】目指す将来像から逆算してキャリア形成せよ
転職1.0:「スキル思考」で考える
転職2.0:「ポジション思考」(目指すポジションが先にあり、そのためのスキルを得たり、そのための会社に転職したりする思考)で考える
転職1.0時代のキャリアップ戦略
一昔前は闇雲にスキルをつけてキャリアアップをしている人多くいました。
資格マニアみたいな人も多かった
目的がなく行動するのは労力・時間面で大きなロスになりかねません。
ということは、闇雲にスキルを身に付けても結局自分の市場価値はあまり上がらず、
望み通りの転職ができないと言うことになりかねないとの事です。
筆者は、日本の会社でよく聞く「総合職」が原因だと言っています。
総合職??
要は会社のために言われたこと何でもやってねということです。
みんなが同じように「何でも屋さん」になっているんで、評価しづらく結局は年功序列で会社のポジションにつくと言った形になり・・・
年功序列は終身雇用あってのシステムなのでもはや崩壊目前ですね。
転職2.0時代
総合職での雇用ではなくて、今後は「ジョブ型雇用」にシフトしていくとのことです。
ジョブ型雇用って??
ジョブ型雇用とは会社の中で必要な職務内容に対して、
その職務に適したスキルや経験を持った人を採用する雇用方法のことです。
アメリカではまさにジョブ型雇用で、多くの有識者がこのような流れになることを予測しています。
そのジョブ型雇用の世界で必要になってくるのがポジション思考が大事になってきて
といった逆算的な思考のことです。
例えば将来、理学療法士としてプロサッカー選手のトレーナーになりたい場合は
- 「プロサッカーチームの理学療法士求人に応募する」もしくは「チームの専属ドクターのもと選手と関わる」
⇓ - プロサッカーチームのスポーツドクターをしている先生のクリニックに転職する。
⇓ - トレーナー活動をSNSで発信する。
⇓ - 中学や高校サッカー部でトレーナー活動しスキル、知識を見につける
⇓ - 整形外科で運動器疾患に対応する知識、スキルを見につける。⇐ココからキャリアスタート
このように将来像から逆算してスキルを見につけていくのがポジション思考ですね。
まさしくトップダウンの戦略ですね。
【転職で意識すべきこと】シナジーを意識して転職せよ
転職1.0:仕事を「会社」で選ぶ
転職2.0:仕事シナジーで選ぶ
これからは「シナジー」職場を選びましょう。
キャリアップには#(タグ付け)が大事ということを前述しましたが、
タグ得るには、どの会社に在籍していたかではなく、会社で何を達成したのかが最も重要です。
転職2.0より
職場で何かを達成するためには、自分の能力を発揮できる環境が必要なんです。
筆者はこの環境を得るには
個人と職場が助け合いながら相乗効果で成果を出す=シナジーを生み出すと表現しています。
強みを活かしながらシナジーを模索する
希望する職業の裏にある自分の想いや、何を目指しているのかを明確にする必要があります。
明確にすることで現職でもタグを手に入れることができます。
例えば、リハビリ業界であれば整形外科クリニックを開業される医師の方が多くいます。
クリニックを開業される先生が1番欲しいと思う人材はというと・・・
#クリニックでキャリアのあるPT
#クリニックで管理職経験
#リーダーシップ
#診療報酬に詳しい
#患者さんファースト
こんなタグがあるPTではないでしょうか?
そして、上記のようなPTが自分の能力を活かせる環境に転職できて、
職場とシナジー効果を発揮できれば「クリニックにも」「患者さんにとっても」良い職場になるんではないでしょうか?
このようにシナジーを発揮できれば、このPTの評価は上がり、報酬も上がっていきます。
上記のような例はクリニック以外に転用することができます。
シナジーを発揮するために、先を見越して、今から必要なスキルを考えましょう。
【理学療法士×転職2.0】の実践方法
本書は第1~7章のセクションに分かれており、今回記事の参考した部分は、
実は、第1章までの内容です。
第2章以降の情報を詳しく知りたい方は、是非本書を手に取って頂きたいです。
どんな分野で?
どんなポジションで?
いくらかくらいの年収が欲しいか?
といった事を具体的に書き出してみましょう。
「ポジション(役割)」
「スキル」
「業種」「分野」
「経験」
「コンピテンシー」
のくくりでタグ付けをする。
STEP①のタグ(#)∸STEP②のタグ(#)をして
キャリアアップに必要なタグ(#)を洗い出す
自分の能力を発揮できる職場を選び経験を最大化しましょう!
上記のステップで実践してみて下さい。下記は私が厳選したリハビリ向けの転職サイトです。
サイト名 | |||||
特徴 | 口コミ人気No.1 地方求人豊富 | 保有求人数業界1位 レア求人・高額求人 | 担当の質No.1 | 大手マイナビ運営 手厚いサポート | スカウト機能あり |
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求人内訳 | PT:17、500件 OT:15、800件 ST:7、140件 | PT:20、000件 OT:16、800件 ST:7、400件 | 非公開 | PT:13、400件 OT:12、000件 ST:6、300件 | PT:12、000件 OT:10、000件 ST:6、300件 |
連絡方法 | 電話 メール LINE | 電話 メール LINE | 電話 メール LINE | 電話 メール LINE | 電話 メール LINE |
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